2016年10月01日
三八式歩兵銃 各部名称
ずみやです。
今回は三八式歩兵銃の各部品の名称を、画像を交えながら紹介していきます。
コッチの世界に興味を持っている方々が、もっと日本軍にのめり込むためにも!(言うな)
因みに、間違い等あればバンバン指摘していただいて構いません。そして自分の三八式ですが、各部汚れてたり凹んでたりします。全体的にたるんでますが、始めていきたいと思います。
先ずは銃身周りから。
銃身とサイト。サイトは「照星(しょうせい)」と言います。照星の土台は「照星座」。
その下の部品は「柵杖(さくじょう)」。
クリーニングロットです。銃身内の清掃だけでなく、「叉銃」をする際に使用します。紛失率が高い部品で、現存する実銃でもこの部品が無い物があったりします。KTW三八式の柵杖はしっかりと固定されているため、簡単に紛失することはありません。
「上帯(じょうたい)」
銃身と木ストを固定する部品。下の突起は「銃剣止(じゅうけんどめ)」で、その名の通り銃剣を付けるときに使用します。
「下帯(かたい)」
銃身と木スト、そして「木被」を固定する部品。部品下には「下帯負革止(かたいおいかわどめ)」がある。これは見ての通り、負革(スリング)を付けるための部品。
「木被(もくひ)」
ハンドガード。銃身を上から守る覆いです。1年以上前の画像なので非常に綺麗^^ なお現在(ry
ほい、銃の前半分が終わりました。お次は銃の心臓部です。
リアサイト部。
リアサイトは「照門(しょうもん)」。
中期・後期型はピープサイトに替わるので、「環孔照門(かんこうしょうもん)」・・・・でいいかと(うろ覚えですみません)。
メモリ部分は「照尺(しょうしゃく)」と呼びます。これもうろ覚えです。すみません。
真ん中のパーツは「遊標(ゆうひょう)」。
遠距離の敵を狙う際にこの「遊標」を動かし、「照星」と合わせて狙撃します。
「薬室(やくしつ)」。
薬莢が入る場所。造りは非常に良い。・・・のですが、だいぶ汚れてきてますね^^;
余談ですが銃剣を付けていないときの三八式は、この薬室の辺りで均衡が保たれます。
んでこの薬室、照門と接している部分が小さくなっていて、これが丁度親指をかけやすい大きさになっているのですが、これは罠です。触れると錆びの原因となるので触らないようにしましょう。
はい。話が逸れたので修復。
コチラは「遊底(ゆうてい)」
遊底の役割は、薬莢を薬室へ送り込み、射撃時はその後部を抑え圧力を前方に集中させる。・・・だったはず(ニワカ)。
「遊底覆い(ゆうていおおい)」
ダストカバー。遊底を砂等から守るための部品で、例の金属音の元。
その特有の金属音が位置バレを招き兵隊に嫌われることもありましたが、サバゲでも健在で、よく位置バレします。
でも楽しいから許す。敵方からこの金属音が聞こえてくれば、「奴の小銃はtype38だ!」と叫びます。・・・・1回くらいしか叫んだことないけども。
はい。修復。
ボルトハンドル。「槓桿(こうかん)」と呼びます。
射撃する際は手で必ず触れる部分なので、錆止めを怠ると・・・言わずもがなでございます(白目)。
「安全子(あんぜんし)」
遊底覆いの後ろの部品。セーフティー・・・なのですが、KTWの安全子はダミーなのでただの飾り。・・・・・・・・なのですが、造りがよろしくないという、いいとこ無しの部品。
前期・中期・後期型で形状が異なります。画像は前期型です。
因みに、画像手前のネジが付いた部品は「上支鉄(じょうしてつ)」。後述の「下支鉄」は銃の下側に付いてます。
お次は銃の下側を。
画像真ん中の部品は「弾倉低板(だんそうていばん)」
この部品を外すと、6.5mm実包と共に弾倉発條という部品が勢いよく飛び出してきます。
KTWの三八式ではそれらの部品ではなく給弾機構部が出てきます。
「下支鉄(かしてつ)」
上支鉄の真下に付いてます。
「引き金」と「用心鉄(ようじんてつ)」
トリガーとトリガーガードです。
分解。
2つの螺子は、左の長いのが「尾筒長駐螺(おづつちょうちゅうねじ)」、右の小さいのが「尾筒短駐螺(おづつたんちゅうねじ)」・・・だったと思います。
この2つの螺子と、先述の上帯・下帯でストックとバレルを繋いでいます。
最後は銃床部分の名称を。
「銃把(じゅうは)」
この部分を握って射撃します。見りゃ分かるって?そうですけど、他に説明することがなくてですな(;・∀・)
強いて言うならば、画像真ん中辺りに被弾痕ができて悲しい()
「床尾(しょうび)」
その直ぐ下に「床尾負革止め(しょうびおいかわどめ)」
この部品と下帯負革止でスリングを付けてます。
「床尾板(しょうびばん)」。床尾板は地面に触れることも多いため、最も錆の発生しやすい部品となります。末期の九九式小銃の床尾板は木製になりますので錆とは無縁。・・・・喜んで良いのか分からない話ではありますがorz
はい。今回はここまでです。
終始gdgdでしたが最後までお付き合いいただきありがとうございました。
のし
Posted by いずみや一等兵 at 09:39│Comments(1)
│日本軍
この記事へのコメント
下帯負革止→下帯飜鐶(かたいはんくゎん)
実銃は職人が部品をすり合わせてるから遊底覆の音なんてしない。
安全子→撃茎駐胛
KTWの撃茎駐胛の造りは良い、実銃前期型のそれと非常に似てる。
用心鉄(ようじんてつ)→(ようじんがね)
尾筒長駐螺(おづつちょうちゅうねじ)→(びとうちょうちゅうら)
尾筒短駐螺(おづつたんちゅうねじ)→(びとうたんちゅうら)
床尾負革止め→床尾飜鐶(しょうびはんくゎん)
実銃は職人が部品をすり合わせてるから遊底覆の音なんてしない。
安全子→撃茎駐胛
KTWの撃茎駐胛の造りは良い、実銃前期型のそれと非常に似てる。
用心鉄(ようじんてつ)→(ようじんがね)
尾筒長駐螺(おづつちょうちゅうねじ)→(びとうちょうちゅうら)
尾筒短駐螺(おづつたんちゅうねじ)→(びとうたんちゅうら)
床尾負革止め→床尾飜鐶(しょうびはんくゎん)
Posted by js at 2023年06月10日 01:33