2015年04月22日
不器用スナイパーと三八式
ども、いずみやです。
自分は気が狂ってるんじゃないかと思う。
仮に正常だったとしても、今回のような小説は書けないでしょうね。それくらいの内容です。では投下。
い「王手!・・・お命頂戴仕る!」
三八「あぁ、また負けてしまいました。・・・いずみやさんは本当に将棋がお上手ですね」
い「いやぁ、私なんて、たいしたことないさ」
三八「そんなことありません。お上手です」
い「まいったな。・・・そこまで言うんだったら、勝利の秘訣を一つ。・・・それは、犠牲だ」
い「当たり前のことだが、これ以上に重要なことはないぞ」
三八「確かに、いずみやさんは犠牲や囮といった戦法を得意としてますよね」
い「おうよ、なんせ私のご先祖様は、小沢艦隊の一員として戦った、空母瑞鳳の機関長だったからな」
い「その血筋なのか、その手の戦法は得意なんだ」
三八「・・・そうなんですか」
い「・・・いきなり悪かった。だからそんな顔しないでくれ。ご先祖様は生きて帰って来られたよ」
三八「・・・はい」
い「それに瑞鳳だって、望む以上のご奉公ができたんだ。きっと幸せだっただろうよ」
三八「・・・・・」
い「・・・すまんな、こんな言葉しか出てこなくて」
三八「・・・いえ」
三八「・・・・・・・私のご先祖様も、栄えある皇軍の銃としてお仕えできたことは・・・幸せだったのでしょうね」
い「・・・」
三八「ですが・・・この国を守ることはできませんでした」
い「・・・」
三八「あ・・・申し訳ありません!」
い「いや、いい。私のせいだ」
三八「・・・」
い「・・・」
い「・・・・・少し、外に出ようか」
三八「・・・はい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
い「ふぃーっ、寒いな!薄着で来るんじゃなかった」
三八「・・・いずみやさん」
い「ん?」
三八「・・・・・」
い「・・・話しなさい。ここなら誰も聞いてないから」
三八「・・・・」
三八「・・・私は、主を裏切る、という行為が理解できません。・・・私のご先祖様は・・・主を裏切ったのでしょうか?」
い「・・・かもな。鹵獲されたり、武装解除する際、菊の紋を削った、なんて話を聞いたことがある」
三八「・・・」
い「けどな、兵器が向く方向ってのは人間が決めることなんだ」
い「だから君のご先祖様は、主が変わろうと、自分の務めを果たしたんだ。私は間違ってたとは思わないよ」
三八「・・・・・」
三八「・・・・もしも、」
い「・・・・・・もしも?」
三八「もしも、貴方が死ぬようなことがあれば・・・・・、私は、どうすればいいのでしょうか?」
い「・・・そっちが本筋か」
三八「・・・」
い「なぁに簡単さ。私のことは忘れて、次の主に仕えればいい」
三八「貴方のことを・・・忘れられるでしょうか?」
い「・・・少なくとも、私と君のご先祖様はそうしてきたさ」
い「記憶を引きずり、苦しみ続けるのであれば、忘れたほうがマシなのかもしれない、と」
い「まぁ私としては、記憶の片隅にでも置いて、ときどき思い出してくれるくらいでいい・・・かな」
三八「・・・・・・・」
い「・・・ほい」
三八「?」
い「倉庫から般若湯くすねてきた。みんなには内緒な?」
三八「・・・いただきます」
・・・・・・・・・・・・・・・・
三八「・・・どうぞ」
い「おぅ。・・・ほら、君も」
三八「いただきます」
い「・・・うん、旨い」
三八「・・・ですね」
い「・・・・・」
三八「・・・・・・」
い「・・・・・・今から言うことは私の独り言だ。聞き流してくれ」
三八「・・・・はい」
い「・・・・・私も・・・同じことを考えていた」
三八「・・・・」
い「だから、簡単なことじゃないと分かっていながら、君には簡単なことのように言ってしまった。・・・・最低だよ、私は」
三八「・・・そうかもしれません」
い「・・・」
三八「・・・ですが、私は・・・貴方の気持ちを知れて、少し楽になれました」
い「・・・そうか。・・・なら、もう一ついいか?」
三八「・・・はい」
い「君と初めて出会った日・・・君と二人っきりで、何者にも侵されることない、静かな場所で暮らしたい。・・・・・そう夢見たんだ」
三八「・・・自分が言うのもなんですが、贅沢な夢だと思います」
い「・・・ま、ただの夢さ」
三八「・・・・・・」
い「・・・・・・・なぁ、三八さん」
三八「・・・・はい」
い「・・・・月が、綺麗ですね」
三八「・・・ですね」
い「・・・・・・こんな私だが・・・よろしくな」
三八「こちらこそ、よろしくお願い致します」
い「・・・もう酔ったのか?・・・顔が赤いぞ」
三八「ふふっ・・・・貴方もです」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回はここまで。
大事なことだから何回も聞きますが、これはミリブロなのでしょうか?
というか・・・、まぁいいや!
最後まで読んでくれてありがとうございました。
また会いましょう。ノシ
自分は気が狂ってるんじゃないかと思う。
仮に正常だったとしても、今回のような小説は書けないでしょうね。それくらいの内容です。では投下。
い「王手!・・・お命頂戴仕る!」
三八「あぁ、また負けてしまいました。・・・いずみやさんは本当に将棋がお上手ですね」
い「いやぁ、私なんて、たいしたことないさ」
三八「そんなことありません。お上手です」
い「まいったな。・・・そこまで言うんだったら、勝利の秘訣を一つ。・・・それは、犠牲だ」
い「当たり前のことだが、これ以上に重要なことはないぞ」
三八「確かに、いずみやさんは犠牲や囮といった戦法を得意としてますよね」
い「おうよ、なんせ私のご先祖様は、小沢艦隊の一員として戦った、空母瑞鳳の機関長だったからな」
い「その血筋なのか、その手の戦法は得意なんだ」
三八「・・・そうなんですか」
い「・・・いきなり悪かった。だからそんな顔しないでくれ。ご先祖様は生きて帰って来られたよ」
三八「・・・はい」
い「それに瑞鳳だって、望む以上のご奉公ができたんだ。きっと幸せだっただろうよ」
三八「・・・・・」
い「・・・すまんな、こんな言葉しか出てこなくて」
三八「・・・いえ」
三八「・・・・・・・私のご先祖様も、栄えある皇軍の銃としてお仕えできたことは・・・幸せだったのでしょうね」
い「・・・」
三八「ですが・・・この国を守ることはできませんでした」
い「・・・」
三八「あ・・・申し訳ありません!」
い「いや、いい。私のせいだ」
三八「・・・」
い「・・・」
い「・・・・・少し、外に出ようか」
三八「・・・はい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
い「ふぃーっ、寒いな!薄着で来るんじゃなかった」
三八「・・・いずみやさん」
い「ん?」
三八「・・・・・」
い「・・・話しなさい。ここなら誰も聞いてないから」
三八「・・・・」
三八「・・・私は、主を裏切る、という行為が理解できません。・・・私のご先祖様は・・・主を裏切ったのでしょうか?」
い「・・・かもな。鹵獲されたり、武装解除する際、菊の紋を削った、なんて話を聞いたことがある」
三八「・・・」
い「けどな、兵器が向く方向ってのは人間が決めることなんだ」
い「だから君のご先祖様は、主が変わろうと、自分の務めを果たしたんだ。私は間違ってたとは思わないよ」
三八「・・・・・」
三八「・・・・もしも、」
い「・・・・・・もしも?」
三八「もしも、貴方が死ぬようなことがあれば・・・・・、私は、どうすればいいのでしょうか?」
い「・・・そっちが本筋か」
三八「・・・」
い「なぁに簡単さ。私のことは忘れて、次の主に仕えればいい」
三八「貴方のことを・・・忘れられるでしょうか?」
い「・・・少なくとも、私と君のご先祖様はそうしてきたさ」
い「記憶を引きずり、苦しみ続けるのであれば、忘れたほうがマシなのかもしれない、と」
い「まぁ私としては、記憶の片隅にでも置いて、ときどき思い出してくれるくらいでいい・・・かな」
三八「・・・・・・・」
い「・・・ほい」
三八「?」
い「倉庫から般若湯くすねてきた。みんなには内緒な?」
三八「・・・いただきます」
・・・・・・・・・・・・・・・・
三八「・・・どうぞ」
い「おぅ。・・・ほら、君も」
三八「いただきます」
い「・・・うん、旨い」
三八「・・・ですね」
い「・・・・・」
三八「・・・・・・」
い「・・・・・・今から言うことは私の独り言だ。聞き流してくれ」
三八「・・・・はい」
い「・・・・・私も・・・同じことを考えていた」
三八「・・・・」
い「だから、簡単なことじゃないと分かっていながら、君には簡単なことのように言ってしまった。・・・・最低だよ、私は」
三八「・・・そうかもしれません」
い「・・・」
三八「・・・ですが、私は・・・貴方の気持ちを知れて、少し楽になれました」
い「・・・そうか。・・・なら、もう一ついいか?」
三八「・・・はい」
い「君と初めて出会った日・・・君と二人っきりで、何者にも侵されることない、静かな場所で暮らしたい。・・・・・そう夢見たんだ」
三八「・・・自分が言うのもなんですが、贅沢な夢だと思います」
い「・・・ま、ただの夢さ」
三八「・・・・・・」
い「・・・・・・・なぁ、三八さん」
三八「・・・・はい」
い「・・・・月が、綺麗ですね」
三八「・・・ですね」
い「・・・・・・こんな私だが・・・よろしくな」
三八「こちらこそ、よろしくお願い致します」
い「・・・もう酔ったのか?・・・顔が赤いぞ」
三八「ふふっ・・・・貴方もです」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回はここまで。
大事なことだから何回も聞きますが、これはミリブロなのでしょうか?
というか・・・、まぁいいや!
最後まで読んでくれてありがとうございました。
また会いましょう。ノシ
Posted by いずみや一等兵 at 01:04│Comments(0)